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ボジョレー・ヌーヴォーの素朴な疑問10

 
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好奇心旺盛な性格な薬剤師です。 医療系や、グルメや読書、スポーツなど何でもこなせるわけではない器用貧乏です。 Like:将棋/バスケットボール/読書/スープカレー/医薬品/腎臓

皆さんこんにちは!

先日は九州に学会に行ってきました。

後ほど内容を報告できたらと思います。

 

突然ですが、今日は何の日でしょうか?

2019年11月21日は、

「ボジョレー・ヌーヴォー解禁日」です!

とはいっても、

実はボジョレー・ヌーヴォーについて

よくわかってない人が多いのではないでしょうか?

かくいう私がそうでした(^^;)

 

そこで、

今日はボジョレー・ヌーヴォーについての

素朴な疑問をまとめました!

 

ボジョレー・ヌーヴォーって何?

そもそもボジョレー・ヌーヴォーとは、

ご存じの方も多いかと思いますが、ワインの1種ですが、

フランス南部ブルゴーニュ地方のボージョレ地区(④の地区)で、

その年に収穫された「ガメイ種」というぶどうから造られる新酒のことです。

ボジョレー・ヌーヴォーはフランス語でBeaujolais nouveauと記載されますが、

ボジョレーBeaujolais:フランスのブルゴーニュ地方のボジョレー地区

ヌーヴォーnouveau:フランス語で「新しい」

という意味です。

ボジョレー・ヌーヴォーってどんな種類があるの?

これは学生時代に私が勘違いした内容ですが、

「ボジョレー・ヌーヴォー」売ってないかな?って探してみても、

数多くの種類があり、お目当ての「ボジョレー・ヌーヴォー」が見つからない!

っていう恥ずかしい経験をしたことがありました。

ボジョレー・ヌーヴォーはボジョレー地区の新種の総称ですので、

様々な銘柄があります(私はそれを知りませんでした…)。

 

ジョルジュ デュブッフ、

カリーム・ヴィオネ、

アンリ・フェッシ、

マルセル・ラピエール、

アンドレ・ボニエ、

ドメーヌ・デュ・トラコなど…

ぜひ、店頭やレストラン等で色々見てみるといいかなと思います。

ボジョレー・ヌーヴォーって白ワインがないの?

実はボジョレーヌーボーは

「ガメイ種のぶどうを100%使ったもの」

とフランスの法律で定められているのです。

「ガメイ種」は赤ワイン用のぶどうの品種のため、「赤ワイン」か「ロゼワイン」しか作れません。

「白ワイン」がないのは、このためなのです。

 

ちなみに…

ボジョレー地区の隣のマコン地区で栽培されているぶどうのほとんどは

「シャルドネ種」のため白ワインなのですが、この新酒は

「マコン・ヴィラージュ・ヌーボー」と呼ばれています。

ボジョレー・ヌーヴォーとボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーの違いは?

ボージョレ・ヌーヴォーはフレッシュな果実がはじけるような

いきいきとした軽快な飲み口です。

ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーは、

ボージョレ地区の北部に位置し、指定された38のヴィラージュ(村)から

産出されたワインに適用される名称です。

通常のボージョレ・ヌーヴォーよりワンランク上のワインで、

より芳醇でふくよかな味わいが楽しめます。

なんで解禁日があるの?

もともとボジョレー・ヌーヴォーは、ボジョレー地区のぶどうの収穫を祝うために作られました。

収穫したばかりのブドウを使ったフレッシュなワインを飲めるということで、

そのワインは評判を集め、やがてその評判は隣町にも広まり、

ボジョレー地区以外でも飲まれるようになりました。

 

しかし、品質の悪い粗悪品のボジョレー・ヌーヴォーが出回ってしまいました。

そこで、フランス政府が1960年代に解禁日を作りました。

解禁日を作ることで、粗悪品が流通しないだろうと考えたわけです。

 

その結果、粗悪品が一気に減り、良質なワインが市場に流通するようになりました!

解禁日が11月の第3木曜日なのはなんで?

11月11日 → 11月15日 → 11月の第3木曜日

もともとは11月11日でした。

カトリックの祝日のひとつ「聖マルティヌスの日」という「聖人の日」にあたるので、縁起がいいとされていました。

 

しかし、その後、11月11日は「休戦記念日」という別の祝日になってしまい、「聖人の日」ではなくなってしまいました。

そのため、1967年にその日から一番近い聖人の日である11月15日(聖タルベールの日)で解禁日をずらしました。

 

ところが、11月15日が解禁日になった頃、

フランスでは土曜日や日曜日を定休日にするお店がたくさんありました。

その結果、解禁日が曜日固定で木曜日になり、1985年に

毎年11月第3木曜日となったわけです。

日本は一番早くボジョレー・ヌーヴォーを楽しめる⁉

日本は時差の関係で、先進国の中で一番早くボジョレー・ヌーヴォーを楽しめる国です。

生産国のフランスと約8時間も時差があるため、

なんと、生産国よりも早く飲めるという不思議な現象が起きています。

ボジョレー・ヌーヴォーってどうやって作るの?

「マセラシオン・カルボニック法」という特殊な方法で造ります。

日本語に訳すと、「炭酸ガス浸潤法」といいます。

通常、ワインを造る際はブドウを破砕しますが、

ブドウを破砕せず大きいステンレスタンクをに入れ、

密閉した状態でタンク内に炭酸ガスを充満させます。

これにより細胞内発酵が促され、

果皮が圧迫されて色素や香りが通常よりも多く浸透させることができます。

ボジョレー・ヌーヴォーってどう飲めばいいの?

一般的な赤ワインは、冷やすと強く渋みを感じることがありますが、

ボジョレー・ヌーヴォーは、渋みが少なくさっぱりした味わいのため、

少し冷やしたほうがおいしく飲めます。

飲む前に、冷蔵庫で1時間くらい冷やすといいでしょう。

今年のボジョレー・ヌーヴォーってどうなの?

ボジョレーワイン委員会の発表によると、今年のワインは、天候が悪かったにもかかわらず「期待できるビンテージ」だそうです。「葡萄のフレッシュさ」に溢れ、「糖と酸がバランスよく」整い、「熟成の可能性は魅力的で、ワインも光っていくであろう」とのことです。

またボジョレーワインの研究や醸造を行うシカレックス社のシャトレ氏によると、「ワインはしなやかで丸みがある。今年の収穫は量的には極めて平均的なのだが、品質は特筆すべきである。このところ良いビンテージが続いている。」のだそう。

さらにワイン協同組合のシラードン氏によると「今年は稀な一年となっている。少量の収穫が、アルコール、酸味、フェノールの成熟さの完璧なバランスを見せている。初見のテイスティングでは、果実味にあふれ、さわやかさも持つ整ったワインの味わいであることを予感させている。」とのこと。

味の評価は前向きです。

Yahooニュース『2019年のボジョレーヌーボーは、生産激減でも「特筆すべき品質」「完璧なバランス」』

 

以上、色々な疑問をまとめてみました。

あれこれ勉強して知識を深めるのもいいですが、

お酒を楽しんで飲むっていうのも大事なのかなって思います。

 

但し!

 お酒は20歳を過ぎてから

節度を持って楽しみましょう。

 

【参考サイト】

美味しいワイン oisii wine

https://wine-good.jp/beaujolais-nouveau/beaujolais-nouveau2017/

アサヒワイン

https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/beaujolais/

ENJOY! BEAUJOLAIS NOUVEAU

「案外知らないボジョレーヌーヴォの種類と銘柄!」

https://nico-bar.net/nicobar/nouveau/type.html

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